求人票が弱い会社は、条件より"仕事の見え方"が弱い
応募が来ない求人票の原因を、給与条件ではなく仕事の見せ方から整理します。今日から直せる改善ポイントを解説。
応募が来ない求人票の共通点
「給与も悪くない、休日もちゃんとある、なのに応募が来ない」という悩みを持つ経営者は少なくありません。
条件面を改善しようとして、給与を少し上げたり、福利厚生を追加したりするケースもありますが、それだけでは応募数が変わらないことがほとんどです。
なぜか。求職者は条件だけで応募先を決めていないからです。
求人票を見る人が最初に知りたいのは、「この会社で、自分は何をするのか」「どんな職場なのか」「毎日どんな仕事をするのか」という、働く姿をイメージできるかどうかです。
応募が来ない求人票に共通しているのは、条件の弱さではなく、仕事の見え方の弱さです。具体的には次のような特徴があります。
- 仕事内容が「営業業務全般」「事務作業」などの一行で終わっている
- 1日の流れや業務の割合が書かれていない
- 職場の雰囲気や一緒に働く人の情報がない
- 入社後に何を覚えるかが不明
- 「やる気のある方」「コミュニケーション能力がある方」など抽象的な人物像しかない
これらは、求職者にとって「よくわからない」求人です。わからない求人には、応募という行動が起きにくいのです。
仕事の見え方を変える3要素
求人票で仕事の見え方を改善するには、3つの要素を意識するだけで大きく変わります。
①1日の仕事の流れを書く
「午前中は受注確認とメール対応、午後は現場での作業、夕方に日報入力と翌日の準備」というように、1日の流れを具体的に書くと、求職者は働くイメージを持てます。
業務の割合も入れると効果的です。「外回り6割・内勤4割」「接客8割・事務2割」といった情報は、自分に合うかどうかの判断基準になります。
②入社後に何を覚えるかを書く
「最初の1ヶ月は先輩と一緒に現場に入ります。3ヶ月後には一人で担当エリアを持ちます」というように、入社後の流れを書くと、未経験者や転職者の不安が減ります。
「未経験でもOK」と書くだけでは伝わりません。どうOKなのか、どのように育てるのかを書くことが大切です。
③一緒に働く人の情報を入れる
チームの人数、平均年齢、職場の雰囲気など、一緒に働く人のイメージが持てる情報は、応募の背中を押す効果があります。
「20代〜40代のメンバーが中心で、わからないことはすぐ聞ける環境です」「少人数のため一人ひとりの裁量が大きい職場です」など、一言でも入れるだけで印象が変わります。
求職者が見ているポイント
求職者が求人票を見るとき、実際にどこを見ているかを知っておくと、改善の優先順位がつけやすくなります。
最初に目が行くのはタイトルと給与です。ここで「見てみようかな」という気持ちになるかどうかが決まります。タイトルに職種名だけでなく、仕事の特徴を一言加えると目に止まりやすくなります。「営業職」より「地域密着の法人営業・週4日勤務可」の方が、合う人に刺さります。
次に見るのが仕事内容と1日の流れです。ここで「自分にできそうか」「やってみたいか」を判断します。前述の通り、具体性がないとここで離脱されます。
最後に条件を確認します。給与・休日・福利厚生は最後の確認事項です。条件が他社より少し劣っていても、仕事の内容や職場の雰囲気が魅力的であれば応募につながることは珍しくありません。
今日直せる求人票の項目
求人票の全面改訂が難しい場合でも、今日すぐに改善できる箇所があります。
仕事内容の欄に1日の流れを追記する 既存の仕事内容の説明に、1日のスケジュールを3〜5行追加するだけで、求職者の理解度が上がります。
求める人物像を具体化する 「コミュニケーション能力がある方」を「お客様との会話が好きな方。専門知識は入社後に覚えていただけます」に変えるだけで、応募しようかどうか迷っている人の背中を押せます。
写真を1枚追加する 職場の写真や仕事中の写真を1枚追加するだけで、求職者の職場イメージが大きく変わります。きれいな写真でなくてもかまいません。実際の職場の様子が伝わることが重要です。
キャッチコピーを一行加える 求人票の冒頭に「地元で30年、食品卸の会社です。少人数ですが、安定した仕事環境があります」といった一文を加えると、どんな会社かがすぐに伝わります。
求人票は、条件を競う場所ではなく、働く姿を見せる場所です。まずは仕事の見え方を改善することから始めてみてください。
たたき台を作りたい方は、求人票改善テンプレートをそのままご活用ください。
